長時間のデスクワークをしていると、だんだん姿勢が悪くなってしまう。
その結果腰痛になってしまった経験はありませんか?
そんなあなたはバランスボールをオフィスチェアの代わりに使ってみてはいかがでしょうか。
目次
バランスボールが腰痛の予防・改善に良い理由
座るという行為はとても腰に負担をかけます。
立っている時であれば脚にも分散される負荷が、椅子に座っている時には全て腰にかかってくるからです。
その上、背もたれがあるオフィスチェアにもたれ掛かって、崩れた姿勢で長時間座っていたら腰痛が酷くなってしまうのは目に見えています。
そこでバランスボールの出番です。
バランスボールには腰痛の予防・改善の効果があると言われており、ジムや病院などでも勧めるところは多いです。
バランスボールには背もたれがないため寄りかかることはできません。
うまく座るためには、自分の腹筋や背筋を使って体幹を意識し、身体の重心をお尻の中心に置く必要があります。
その結果、血行が良くなったり、歪んでいた骨盤や筋肉が正しい位置に戻ったりするので、姿勢が良くなる効果があります。
だからいつも使用しているオフィスチェアをバランスボールで代用すると自然と背筋が伸びて美しい姿勢になり、腰痛の予防・改善に繋がるんです。
オフィスチェア代わりのバランスボールを選ぶポイント
適切なサイズ
サイズ選びは非常に重要です。
バランスボールのサイズは、直径45cm、55cm、65cm、75cmというサイズがよく販売されており、使う方の身長によって目安が示されています。
膝がちょうど90度くらいの角度で曲げられる程度のサイズが理想です。
【身長別サイズ目安】
~150cm:直径45cm
150~170cm:直径55cm
165~185cm:直径65cm
185cm~:直径75cm
加えて、バランスボールをオフィスチェア代わりに使用する際は、机の高さも考慮する必要があります。
オフィスにある一般的な机の高さは62cm~67cmくらいですので、ボールに座った状態で机の下に自分の足が入るのか、周りと比べて目線が高過ぎないかなどをチェックしましょう。
座ると自分の体重の重みでボールが沈むので、必ず座った状態でチェックしてください。
バランスボールは伸縮性があり、空気の入れ具合である程度は調整ができますので、最適なサイズを見つけてくださいね。
オフィスにふさわしい色・デザイン
在宅ワークで使う場合は気にしなくて良いことですが、オフィスで使う場合は別です。
バランスボールといえばツルツルテカテカな素材にカラフルな色のものが多いですが、果たしてそれがオフィスの雰囲気に合っているでしょうか?
オフィスは自分だけの空間ではないことを認識し、オフィスにふさわしい色・デザインを選びましょう。
オフィスで使っても違和感のない、シックなカラーのものや、布カバーが付いたものなどがオススメです。
また、離席した際に他の人のところにボールが転がっていってしまわないよう、専用のストッパーやカバーを使ってみるのも良いですね。
バランスボールに長時間座っても大丈夫なの?
腰痛の予防・改善が期待できるバランスボールですが、オフィスチェアの代用となると長時間使うことが予想されます。
長時間座っても、オフィスチェアに座っている時と同じように仕事はできるのでしょうか?
集中力への影響
姿勢が悪いと自律神経のバランスが乱れ、イライラしたり落ち着かなくなるため、集中力が低下します。
しかし、不安定なバランスボールにはダラけた姿勢で座ることができません。
ボールに姿勢良く座ろうとすることで自律神経が整い、血流が良くなることで脳に酸素が行き渡るため、仕事への集中力が高まります。
仕事中眠くてたまらない人やボーッとしてしまう人は、バランスボールをオフィスチェアの代わりに使って頭をスッキリさせると良いでしょう。
しかし、仕事の内容によっては集中力が低下する可能性があります。
クリエイティブな仕事をしている人は、バランスボールに座って身体を動かすことで新鮮なアイディアが生まれることもある一方で、
経理など細かい数字を扱う仕事をしている人や、システム開発など論理的思考を駆使する仕事をしている人などは、バランスボールの揺れや、筋肉を使っているという意識が逆に集中力を乱す場合があるようです。
バランスボールをオフィスチェア代わりに使ってみて、却って集中できなくなってしまったと感じる場合は使うのをやめましょう。
運動効果
長時間座り続けてパソコンと睨めっこ。
一区切りついた後に立ち上がったりすると、身体がバキバキになっていてビックリしたことはありませんか?
デスクワークを行っているとどうしても運動不足になってしまいます。
しかしバランスボールを使えば、座っているだけで腹筋背筋を鍛えることができ、体幹トレーニングができるんです。
また、気分転換に少しボールの上で跳ねてみたりストレッチをしたりすると集中力の持続にも繋がります。
その一方で、バランスボールに座るとオフィスチェアに座るよりも体力的に疲れてしまいます。
対策としては、バランスボールに座る時間を調整することです。最初は短時間から始めて、慣れてきたら少しずつ長くしていくと良いでしょう。
また、無意識にバランスボールの上で揺れたり軽く跳ねたりし続けることで、船酔いのような状態になって具合が悪くなる人もいるようですので、お気をつけください。
まとめ
バランスボールは姿勢を良くする効果があるので、オフィスチェア代わりに使うことで腰痛の予防・改善や姿勢矯正に役立ちそうです。バランスボールを上手く活用しながら、日頃から正しい姿勢と適度な運動を心がけてデスクワークに取り組みましょう。
ただ、何となく「姿勢が悪い」と思っていても、どこがどう悪いのかというような細かいことは、素人ではなかなかわかりません。
本格的に姿勢を正したい時には、どこの筋肉が不足しているのか、どう鍛えれば良いのかをしっかりとプロと相談しながら見極めて行った方が良いです。そんな方には、専属トレーナーがマンツーマンで指導してくれるパーソナルトレーニングを試してみると良いですよ。
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